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「あ、兄ちゃんすまねぇな……。つい熱くなっちまった」
申し訳なさそうに謝ってくる。
やめてくれ。俺も人殺しなんだから……。
「そ、それでシャインってどんな人達なんですか?」
この空気に耐えられず俺はおっちゃんに聞いた。
「シャインってのは、犯罪者を取り締まったり、セイスの人々を守ってくれる団体だ。シャインは1000人程の人数で活動してるが、全員が魔術者としては最高ランクの人達だ。シャインを目標にしてる奴らは沢山いて、年に一回入団試験をやるそうだ。今年は3ヶ月後くらいにやると思うぜ?気があるなら受けてみな」
とおっちゃんが詳しく説明してくれた。
「おじさんはシャインの試験を受けた事あるんですか?」
と俺は変な事を聞いてみた。
「ふふふ、聞いて驚くなよ?俺は今シャインに入ってるのさ!」
まさかの答えだ。
「え!?まじかおっちゃん!?」
あ、敬語使うの忘れた。
「あぁ!マジさ!それと兄ちゃんやっと敬語やめたな?見た感じ慣れてなさそうだったからもう敬語じゃなくていいぞ?」
とおっちゃんは快く受け止めてくれた。
「そっか。じゃあ改めてよろしくな!おっちゃん!」
「あぁ!兄ちゃん!」
こうして俺達の間に男と男の友情が生まれた……。
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