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いつの間にかさっきまでの暗い空気は完全に無くなっていた。
ニコルの明るさのおかげかもな。
「あ、ニコル。俺できれば早めに学校に行きたいんだけど……」
「ん?じゃあ今日入学手続きしに行くか?」
とニコルが言う。
もう出来るのかよ。随分簡単なんだな……
「まじ?じゃあもう手続き行けるか?」
「いや、まだ店の商売があるからな。アキ、手伝ってくれねぇか?」
そっか。ニコルは店営業してるんだよな……。
「あぁ。俺で良ければ!」
「お!サンキュー!」
そして俺はニコルの店を手伝った。
―――――――
「なぁアキ。お前って刀使うのか?」
手伝いも終わり、店を閉める準備をしてる時、ニコルが俺の刀を見て聞いてきた。
「そうだよ。まだ素人だけどな……」
だけど技術は全く無くて初心者もいいところだ。
「そっか。あ、俺も刀使ってんだ!良ければ剣術教えてやろうか?」
とニコルが勧めてくれた。
「へぇ!ニコルって刀使うんだな!手続き終わったら教えてくれよ!」
「もちろん!じゃあ早く用事済ませて修行するか!」
こうして人生で初めての“師匠”ができた。
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