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ニコルは何かを隠してる。
確証はないけど何となくそう感じた。
「よし、着いたぞアキ!どうだ!」
ニコルが自慢気に俺を見た。
「へぇ。広いんだなぁ~」
「おいおいアキ。リアクション薄くねぇ?ちょっとショックだ」
そんなに自分の修行場に自信があったのかニコルは肩をガクッと落とし悲しみを表現していた。
やばっ。こうなったら…
「い、いやぁ凄いなぁ!こんなの初めて見たよ!すげえよニコル!」
俺はすかさずフォローした。
「お?そ、そうか?へへ、参ったねぇ!」
俺のフォローが効いたのかニコルは照れたらしく左手で後頭部を掻いた。
よし、ナイス俺。
――にしても“似すぎ”だろ。
俺はニコルの修行場が学校にある“体育館”にした見えなかった。
「おっと、時間が勿体無えな。――こい、“怒竜”」
とニコルが呟く。
するとニコルの右手に刀が出現した―
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