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「あ、あぁ悪いな。よし修行だ修行」
「よし。じゃあ最初は…。お前の属性を教えてくれ」
とニコルがいう。
属性…。
ルナが言うには俺の属性は分からないらしい。
「ごめん。分からない」
「………。アキ、ちょっと頭出せ」
急なニコルの真面目な口調に驚きながらも俺はニコルに頭を差し出す。
するとニコルは俺の頭を片手で掴んで目を閉じた。何かに集中してるみたいだ…
「……なるほどな。アキ、お前に聞きたい事がある」
何かが終わったらしくニコルは俺に尋ねた。
真面目な口調、真剣な目で。
「なんだニコル」
俺も真面目に答える。
「お前、マリって奴知ってるか?」
「――!!」
体が反応した、“マリ”というその名前に。
「あぁ。知ってる」
何でニコルが知ってるんだ。頭掴んでニコルは何が分かった?
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