26人が本棚に入れています
本棚に追加
ドゴッ!
俺は壁に激突し、床に落下した。
「いってぇ!おいニコ――」
体制を立て直しながらニコルに文句を言おうとした。
「アキ。戦闘中に油断はするな」
しかし気がついたらニコルが俺の目の前にいて、再び掌底の構えをとっていた。
「少し強めだ。〝-衝裂破-〟」
やべ!やられる!
咄嗟に体が反応してニコルの掌底を避けた。
ドン!
俺がさっきまで居た所に直径2m程のクレーターができていた。
「なっ…!?ニコル!殺す気かお前!?」
「……気を引き締めろ。俺はお前を殺す気でやってるぞ。お前も殺す気でこい……!」
そういいニコルは怒竜を召喚した。
本気って事か……。
「分かった!いくぜニコル!」
俺は朱雀を拾いに行った。
もちろん背中は見せない様に……。
「ふっ……。“背を見せなければ安全”だと誰がいったぁ!」
だが甘かった。
最初のコメントを投稿しよう!