~修行~

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ドゴッ! 俺は壁に激突し、床に落下した。 「いってぇ!おいニコ――」 体制を立て直しながらニコルに文句を言おうとした。 「アキ。戦闘中に油断はするな」 しかし気がついたらニコルが俺の目の前にいて、再び掌底の構えをとっていた。 「少し強めだ。〝-衝裂破-〟」 やべ!やられる! 咄嗟に体が反応してニコルの掌底を避けた。 ドン! 俺がさっきまで居た所に直径2m程のクレーターができていた。 「なっ…!?ニコル!殺す気かお前!?」 「……気を引き締めろ。俺はお前を殺す気でやってるぞ。お前も殺す気でこい……!」 そういいニコルは怒竜を召喚した。 本気って事か……。 「分かった!いくぜニコル!」 俺は朱雀を拾いに行った。 もちろん背中は見せない様に……。 「ふっ……。“背を見せなければ安全”だと誰がいったぁ!」 だが甘かった。
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