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「甘いぜアキ!〝-堅牢斬-〟!」
ニコルはその場から動かず、刀を横に振った。すると刀から黄色の衝撃波がかなりの速さで俺に飛んできた。
「危ねっ!」
ガガガッ!
俺は間一髪で朱雀を拾い、即座に魔力付与をし、衝撃波を受け止めた。
「なっ!?この衝撃波堅い!?」
受け止めたが衝撃波は消える気配が一切なく、朱雀が逆に押されていた。
「何度も言うがアキ。土は堅さが売りだぜ?」
ニコルが余裕の表情で俺にいう。
「くっ……そ!じゃあ火は何が売りなんだよ!」
衝撃波を受け止めながらニコルにきく。
「火は簡単に言うと“溶解”だな」
「溶……解?」
俺はニコルがいった意味がよく分からなかった。
「まぁ要するに、熱で全てを溶かすって事だよ」
そういう事か。
なら衝撃波を溶かせば……。いや衝撃波は堅い、いまの俺の魔力じゃ多分負ける。だろうけど……。
よし、やってやる!
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