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「はぁぁぁぁ……!」
俺は朱雀にもっと魔力を付与する。
「そうだアキ。そうすれば俺の衝撃波を溶かす事はできる。だが今のお前の魔力じゃ多分無理だと思うぜ?」
「う……るせぇっ!やっ……てみ…ない…と分から…ないだ…ろ!」
ニコルの忠告を聞かず、俺は持っている魔力を全て朱雀に注ぎ込んだ。
〝持っている魔力を全て〟
「ぐ……!ウァァアァ!」
ニコルの衝撃波が消えた。
ズズズ
アキの魔力を全て付与された朱雀は赤ではなく黒に染まり、その黒は朱雀とアキを飲み込んだ。
「……っ!アキ!魔力を自分に戻せ!早く!」
アキの変化に気づいたニコルが叫ぶ。
「ハハハ!シネシネシネェ!」
だがアキは既に闇に取りつかれていて暴走していた。
(なに?こいつの記憶ではこんなに暴走はしてなかったが…)
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