序章~初対面の叔父さん's~

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「クス…なるほどね…安心していいよ。確かにオレたちは次期総帥に名前が挙がってるけど正直、総帥の椅子には興味が無いから…」 「そうそう!オレも和兄と同意見!」 「…(心配なんてしてないんだけどな…)」 麗惺は、二人の言葉に内心で苦笑を漏らした。 「大体、オレは女自体にあんまりキョーミないし…」 颯史は、あっけらかんとそう言って爆弾を投下した。 その言葉に一瞬その場の空気が凍りつく。 「こら、颯史!麗君にそんなストレートな発言しちゃだめだろ?」 和茨は、誰よりも早く回復して颯史をたしなめる。 遠まわしに言えばいいと言う問題でもないと思うが… 「あ…ごめん…やっぱり、気持ち悪い??」 颯史は、和茨の言葉に不安そうに麗惺の顔を覗き込む。 「いいえ…人の価値観はそれぞれですから…そういうものもあって良いと思いますよ?颯史さんは颯史さんですしね?」 麗惺は、そう言って颯史を安心させるように優しく微笑んだ。 「「「!」」」 その言葉には颯史は勿論、他の二人も目を見開き驚いた。 「…兄さんよりもずっと聞き分けがいいね」 和茨が、どこか哀しげにそう言って微笑んだ。 「うるさい…麗惺は優しいんだよ…」 和茨の言葉に雅司は、複雑な表情を浮かべて舌打ちした。 「…あの、和茨さんにお子さんは?」 「ん?オレ??…ん~…一応いるのかなぁ…??」 和茨は、しばらく考えを巡らせた後意味深にそう言って微笑んだ。
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