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「俺にそんな拒否権は無いと思いますけど…まぁ、三年の間に俺よりもより如月の後継者にふさわしい人が現れるかもしれませんし…」
「いや~、それは無いと思うけどなぁ…」
「オレも~…少なくとも資質的には麗くんが一番適任だと思うなぁ。オレ…」
「…褒め言葉としていただいておきます…」
「まぁ、急な話で戸惑いもあるだろうから如月って家になじむ為の期間だとでも思っておいてよ…この三年間は如月家の跡取りだとか次期総帥だとかの考えはとりあえずどっかに置いといてさ??」
和茨は、そう言ってにっこりと麗惺に微笑んだ。
「…わかりました…」
「うん。じゃ、細かいところを説明するね…」
和茨は、そう言って麗惺に蒼薗学園の大まかな説明を行っていく。
「ここまでで何か質問は?」
「…突っ込みたいところは多々ありますが…質問はありません…」
麗惺は、どこか疲れた様子でそう言って息をついた。
まぁ、蒼薗学園には同性愛者が9割を越えており、麗惺の入ることになったS級はその憧れの的になっているだの学園では容姿や家柄などによって階級が決められているだのと説明されれば多少の疲れを感じるのは当たり前と言えるだろう。
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