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「そう♪理解が早くて助かるよ!それじゃぁ、最後にこれからのことで一番大事なことを言っておくね?」
和茨のその言葉に麗惺は、背筋を正して聞く体勢をとる。
「まず、麗惺には水無月の姓ではなく如月を名乗ってもらう」
「これは如月に慣れるためと麗くんの安全のためね?」
「次に長期の休みにはこの如月家本邸に帰ってくること」
「これはオレたちが麗くんと一緒に過ごしたいからね♪」
「最後に…」
「「オレたちに敬語はなし!!!」」
「え?」
「これは、オレたちのわがまま♪」
「家族なのに他人行儀なのは寂しいからね」
「俺とは親子なんだから敬語なんていらないよ」
驚きを隠せない麗惺に三人は口々にそう言って微笑みかける。
「!…うん…わかったよ…」
麗惺は、その言葉に嬉しそうに顔を綻ばせながら頷いた。
その答えに満面の笑顔で満足げに微笑む如月三兄弟だった。
「じゃぁ、今日は疲れただろうしもう休むといいよ…あ、ちなみにこの部屋は麗くんのために用意した部屋だから本邸にいる間はここを使ってね?」
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