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「と言っても早速、明日から蒼薗学園に編入なんだけどね」
「!随分と急なんだね…荷物とかは?」
「ああ、それならある程度のものはこっちで用意したから安心して良いよ。何かいるものがあればいつでも言って良いからね??」
「うん…ありがとう。父さん…」
麗惺は、十年ぶりに会って初めて雅司のことを父と呼んだ。
「!…麗惺…麗惺~」
雅司は、感激のあまりいきなり泣き出した。
「あ~あ…雅兄、泣いちゃったよ…」
「まぁ、放って置こうか…それじゃ、麗くん明日の朝迎えに来るから…おやすみなさい」
和茨は、そう言って雅司の襟首を引っ張りながら部屋を後にする。
「お休み…」
麗惺もそれに苦笑を浮かべながら答えた。
こうして目まぐるしく一日が終わった。
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