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「えっと…」
「敬語はなしって昨日言ったよね??」
「でも、今は理事長と生徒ですし…」
麗惺は、思わず冷や汗をかきながらそう弁解してみる。
どうも麗惺はこういった黒いオーラが苦手なようだ。
「オレは理事長である前に麗くんの叔父さんなんだけどなぁ??」
「…そうだね…心配してくれてありがとう、和茨叔父さん」
麗惺は、和茨の真っ直ぐな言葉にそう言って柔らかく微笑んだ。
「叔父として…家族として当たり前だよ♪」
和茨は、麗惺の言葉に幸せそうに微笑んだ。
しかし、本当は麗惺の仕草に憤死寸前だったりする。
「それでも…嬉しかったから…」
「もう!麗くん可愛い!!!」
和茨は、堪らずにそう声を張り上げて悶絶する。
「和茨叔父さん!!」
そんな和茨に恥ずかしそうに顔を赤くしながら麗惺が声を張り上げた。
「クスクス。ごめんごめん…あ、そうだ…」
和茨は、顔を赤くする麗惺を見て楽しそうに笑うと徐にそう声を上げた。
「?まだ何かあるの?」
「うん…前原孜…1-Bクラス…特徴は脱色した金髪に青のカラーコンタクトのヤンキー…頭も緩ければ下半身事情も緩々の万年発情期の猛獣…」
和茨は、淡々とそう述べながら心底嫌そうに顔をしかめる。
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