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「?…落ち着きました??」
麗惺は、雪也の雰囲気から泣き止んだことを察すると優しく声を掛ける。
「は、はい…も、申し訳ありません…き、如月様にご迷惑を…///」
「…気にしないでください…僕が好きでやったことですから…少しはすっきりしましたか??」
麗惺は、雪也から体を離してその顔を覗き込み優しく微笑む。
「っ!///は、はい!本当にありがとうございます!!」
雪也は、その神々しいまでの微笑を至近距離で直撃したため顔を茹蛸のように赤くしている。
「…クス…どうやらようやく山田君の視界に映ったみたいですね」
麗惺は、嬉しそうに微笑みながら満足げにそう言った。
「!…如月様…」
「…麗惺です…麗と呼んでくれると嬉しいんですけど…」
雪也の悲しげな顔に苦笑を浮かべた麗惺は、その優しげな微笑を惜しげもなく雪也に向けてそう言った。
「!///し、しかし!!!///」
雪也は、その微笑みに赤面しながらも恐れ多いと麗惺の申し出をなかなか受けない。
「僕は山田君と仲良くしたいんですけど…だめですか?」
麗惺は、困ったように微笑みながら雪也に再度尋ねる。
その微笑と仕草に雪也は持ちこたえることは不可能だった。
「ぼ、僕のことは名前でお呼びください!麗さま!!///」
「では、雪と呼んでも構いませんか?」
麗惺は、雪也の言葉に嬉しそうに微笑むと雪也の名前を口にする。
その甘い響きに雪也は顔を赤くしながら無言で数回頷いた。
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