~始まり~

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龍「だが、夫を殺してもなお、その憎しみは晴らせず怨霊となって関係ない人々を殺す、か……」 拓真「正体はわかった。 でも、対処法はあるのか!?」 成吾「それならあるよ」 愛理「えっ!?あるの?」 成吾「ホントに簡単に言うんだったら、あの女の武器は髪の毛だろ。 だから、それを絶ってしまえばいいんだよ」 龍「どうやって、絶つんだ?第一、絶てるのか?相手は実体を持ってないんだぞ」 成吾「絶てるかどうかは実際にやってみなきゃ、何とも言えないよ」 拓真「で、その方法は?」 成吾「もう少し、待ってくれないかい。 まだ、考えたいんだ」 拓真「そんな悠長なこと言ってて、いいのかよ! その間にもし……」 龍「落ち着け、拓真! 今は、成吾を信じるしかないだろ!」 拓真「龍……」 成吾「ありがとう、龍。すまないね、拓真」 拓真「俺こそ、わりぃ……取り乱しちまって」 拓真は、ようやく落ち着きを取り戻した。
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