旅人の不安

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 疲れたな、と自分の心の中で呟く。  そんな心の呟きが聴こえたのか、俺の隣で歩いていたスコールが話しをしてくる。 「少し休むか?」 「……うん、ちょっと疲れたしな」  俺がそう言うと、スコールは辺りを見渡してから近くの岩に腰を掛けた。  俺もそれにつられて、なるべくスコールの近くにある岩に腰を掛ける。  岩に座ったのは良いモノの、何を話せば良いのか解らず、ただ静寂な空気が此処を包み込んでいた。
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