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「あ、ひー拗ねてる」
「どこが!?」
今の話の流れで、何であたしが拗ねなきゃならないのよ!?
だいたい、拗ねてるんじゃない。
あんたのアホさ加減に呆れて何も言えないならまだしも、呆れを通り越して怒りがこみ上げてくるだけよ。
なのにいくは何もわかってない。
「よしよし、拗ねないの」
「頭撫でないでよ。」
とか言いつつ、あたしはこのよしよしに弱い。
知ってか知らずかわからないけど、いくはあたしによくしてくる。
「あ、ちゅーのが良かった?」
「!」
ダメだこりゃ、適うはずない。
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