01.野良猫の彼女。

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「あ、ひー拗ねてる」 「どこが!?」 今の話の流れで、何であたしが拗ねなきゃならないのよ!? だいたい、拗ねてるんじゃない。 あんたのアホさ加減に呆れて何も言えないならまだしも、呆れを通り越して怒りがこみ上げてくるだけよ。 なのにいくは何もわかってない。 「よしよし、拗ねないの」 「頭撫でないでよ。」 とか言いつつ、あたしはこのよしよしに弱い。 知ってか知らずかわからないけど、いくはあたしによくしてくる。 「あ、ちゅーのが良かった?」 「!」 ダメだこりゃ、適うはずない。
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