「出会い」

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くったくなく笑う絵描き。優しさが彼の腕を通して黒猫に伝わる。 黒猫は人々に殴られ、蹴られ、ばとうされて生きてきた。そんな猫は、生まれて初めて向けられたやさしさに戸惑った。腕の中でもがき、がむしゃらに絵描きを引っかく。猫は孤独と言う名の"逃げ道"をひたすらに走った。生まれて初めての優しさや温もり。それを信じる事ができなくて…ただ、戸惑い怖がる事しかできなくて… しかし変わり者は、黒猫がどれだけ逃げようと、どれだけ暴れようとも、黒猫についてまわった……
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