第2話

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蛍は1人屋上庭園にいた。 「ふぅ、疲れた。でも、やっぱりここはいいな。」 それだけ言うと、蛍は眼を閉じた。 「泪よ ひとひら流れてゆけ 白き雪に変わりて  最果ての地の あなたのもと想ひ届くやうに・・・・・・・・・・・」 「それ、何の歌?」 「へっ⁉」 振りかえれば、そこには 「羊」 「久しぶり。蛍」 2年天文科の土萌 羊がいた。 「いつぶり?」 「蛍がフランスにいた時、以来だね」 「そっか・・・もう3年たつんだ」 その時、ふと蛍が笑顔になった。 「あ、蛍が笑った」 「え、そう?」 「うん」 すると、また蛍は微笑んだのであった。 ガサッ、 「「えっ?」」 2人は同時に振り向いた。 そこには、
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