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蛍は1人屋上庭園にいた。
「ふぅ、疲れた。でも、やっぱりここはいいな。」
それだけ言うと、蛍は眼を閉じた。
「泪よ ひとひら流れてゆけ
白き雪に変わりて
最果ての地の あなたのもと想ひ届くやうに・・・・・・・・・・・」
「それ、何の歌?」
「へっ⁉」
振りかえれば、そこには
「羊」
「久しぶり。蛍」
2年天文科の土萌 羊がいた。
「いつぶり?」
「蛍がフランスにいた時、以来だね」
「そっか・・・もう3年たつんだ」
その時、ふと蛍が笑顔になった。
「あ、蛍が笑った」
「え、そう?」
「うん」
すると、また蛍は微笑んだのであった。
ガサッ、
「「えっ?」」
2人は同時に振り向いた。
そこには、
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