第1話

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話は少しさかのぼる。 星月学園内は、ある噂でもちきりだった。 「なあ、聞いた?あの話」 「聞いた、聞いた。なんでも、ちょー綺麗なんだろ?」 「そうそう。たしか、2年神話科なんだろ」 「いいよなーー。天文科と神話科だけって、ズリーー」 教室も廊下も、そのうわさでもちきりだ。 「すごいね。この期待様」 そう言ったのは、学園唯一の女子、夜久 月子。 「そうだな。でも、良かったな。月子」 東月 錫也は、月子の幼馴染である。 「うん。嬉しい・・・だけど、ちょっと不安かな」 「なんでだ?」 そこに、月子のもう1人の幼馴染、七海 哉太がやって来た。 「だって、すごく綺麗なひとなんでしょ。私なんかと仲良くしてくれるかな?」 「お前、心配しすぎだっての」 「そうだよ、月子。大丈夫だよ」 そこには、月子の知り合いで 帰国子女の、土萌 羊がいた。 「羊君、哉太・・・。ありがと。なんだか、ものすごく楽しみになった」 転入生が来るまであと、5日
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