19人が本棚に入れています
本棚に追加
話は少しさかのぼる。
星月学園内は、ある噂でもちきりだった。
「なあ、聞いた?あの話」
「聞いた、聞いた。なんでも、ちょー綺麗なんだろ?」
「そうそう。たしか、2年神話科なんだろ」
「いいよなーー。天文科と神話科だけって、ズリーー」
教室も廊下も、そのうわさでもちきりだ。
「すごいね。この期待様」
そう言ったのは、学園唯一の女子、夜久 月子。
「そうだな。でも、良かったな。月子」
東月 錫也は、月子の幼馴染である。
「うん。嬉しい・・・だけど、ちょっと不安かな」
「なんでだ?」
そこに、月子のもう1人の幼馴染、七海 哉太がやって来た。
「だって、すごく綺麗なひとなんでしょ。私なんかと仲良くしてくれるかな?」
「お前、心配しすぎだっての」
「そうだよ、月子。大丈夫だよ」
そこには、月子の知り合いで
帰国子女の、土萌 羊がいた。
「羊君、哉太・・・。ありがと。なんだか、ものすごく楽しみになった」
転入生が来るまであと、5日
最初のコメントを投稿しよう!