-第一章-

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13歳。中学一年生の冬。 『私、…死にたいの。もう無理なの。ごめんなさい。』 そうかかれた小さなメモ用紙が、三歳年上の姉の部屋のテーブルの上に、ちょこんと置かれていた。 朝6時、まだ日の昇りきらない時間。 冷たい風が、姉の部屋の開かれた窓から入り、カーテンをそっとゆらしていた。 身体が凍りつくほど、寒い冬の日の事だった---…
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