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予想の通り、栗色の髪から一本だけ飛び出たアホ毛を器用に揺らしながら幸せそうに寝ている。 依然目覚ましはジリジリと鳴り続けている。 「っ……とりあえず目覚ましを止めねぇとうるさくてしょうがねぇ……」 カチャ、と目覚ましのスイッチを押して止める。 「おい優希、起きろ、朝だぞ」 身を屈めて優希の体を軽く揺する。 「んぅ……んにゃあっ!」 「ぐあっ!?」 優希の攻撃、寝返りアッパー→俺の顎にクリーンヒット→俺の体が宙を舞う(ような感覚に襲われる)→後ろのクッションに背中から突っ込む。 ……クッションありがとう…… 「ん……あれ……? ……兄さん、何してるの?」 夢の世界から目覚めた優希さんは俺にそう問い掛けましたよちくしょう。
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