さようなら、初めまして。

2/7

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
当たり前のような日が続くと思っていた。 朝起きたらキッチンには朝食を作る母さんとコーヒーを飲みながら朝刊を読む父さん。 父さんより少し遅れて学校に行って、帰ってきたら母さんの「おかえり」って声がして、学校には内緒にしているバイトに行って、帰ったら夜食がある。 で、夜食食べて寝てまた朝起きて…。 毎日変化ああれど母さんがいて父さんがいて俺がいる。 こんな日々が崩れるなんて考えた事なかった。 テレビでは事故や何やらと言ってるし、世界中では毎日多くの人が亡くなったり、大切な人を失ってるとも知ってる。 だけどそれが身近で起きるなんて…ましてや自分に降りかかってくるなんて思いもしなかった。 多分多くの人がそうだ。 この一分一秒先何が起こるかわからない。 崩壊して、無くして初めて気づくんだ。 ただ過ごしていた日々が如何に大切なのかを…。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加