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織原さんが男の子の隣に座ったのを見計らってお茶とジュースをだす。
「あの…お話とはなんでしょうか?それとその子は…??」
織原さんはスーツの内側を探り名刺を出した。
「先程簡単に自己紹介いたしましたが改めまして。私、織原幹也(オリハラミキヤ)と言います。
この度は謹んでご冥福をお祈りいたします。
明人君のご両親とは懇意にさせていただいておりました。特に君の父、森藤圭人さんとは高校の頃からの友人でした。ほんの二週間前に森藤夫妻にお会いして明後日会う予定をしていたのですがまさかこんなことになるなんて。」
「あの…で、本題は…?」
すごく申し訳なかったけど葬式とかで心身共に疲れきってる俺は少しでも早く休みたかった。
「あぁ、申し訳ありません。
単刀直入に言います。この男の子は春陽(ハルヒ)君。今日から君の弟です。ちなみに君の後見人は私ですよ。」
「えっ?…わ、ワンモア??」
気のせいか?びっくりしすぎて英語になったよ。
「いいですか。この子は春陽君。君の弟です。お・と・う・と。」
「えっ?」
思わず男の子―春陽を穴が開くほど見てしまった。
「っ!?…ケホケホッ。」
それに驚いてちょっとむせてしまったみたい。ごめん。
「って…はあぁ!?弟ぉ―!!?」
こんな夜中に大声出して近所の皆さんごめんなさい。
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