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翔の母は交通事故で翔が三歳の時に亡くなっていた。父親は仕事でいつも家に帰るのが遅かった。仕事が第一で仕事を生きがいにしている人だったことは当時幼かった翔でもすぐに分かった。しばらく施設に預けられ、翔が六歳の時の冬に父親が翔を引き取りにきた。
帰ってから一人の女性に会わされた。
父親の恋人だった。
翔は母親の記憶があまりない。だから母親ができるとあって、嬉しかった。
だが父の恋人は翔が気に入ったわけではなかった。むしろ鬱陶しそうに翔を見つめていた。
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