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父親とその恋人が籍を入れてからすぐ父は仕事人間な戻った。継母と翔の二人だけの生活が多くなった。
継母は翔が何か失敗するたびに、暴力を振るった。翔はあのころ喋った言葉を「ごめんなさい」しか覚えていない。ひたすら「ごめんなさい」と言って泣くような、そんな毎日だった。
さすがに近所の人も気づき始め児童相談所の人も来たりしていたが継母が追い返していた。
父親も継母にやめろと注意していた。だが翔を気遣うような言葉ではなくただ一言「世間体に悪いから」と一一一
その言葉が翔を傷つけた。
二ヶ月ほどたつと痣や傷が全身にできていたのはもちろん顔も腫れた。骨も一、二本くらい折れていたかもしれない。
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