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昔から
"お前、女みてぇ"
"本当は女だろ?こっちくんな"
とか言われてきた。
だから自分の顔が嫌いだった。サッカーをはじめたのはもう少し、少しでも男に近づきたかった。
はじめて雷門と試合をしたとき正直、驚いた。
一瞬、コートに女がいるかと思った。でも、よくよく見れば男だった。
"自分と同じ"
最初はそう思ってたけど…、だんだんそいつに引かれていった。
そんなかんだで今は同じチームの仲間。
好きだなんて相手に言える訳がなくて…
…でも、俺だって嫉妬する
円堂と風丸が話してるのをみればイライラする。
幼なじみとか関係なしに…
「なぁ、佐久間」
「…なんだよ、風丸」
たまに話しかけてくれるのが嬉しくてドキドキしながら話してる。心臓の音聞こえてないか心配になる。
「俺と、付き合って欲しいんだけど」
「…何処に?」
「…告白なんだけど」
「…はい?」
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