一章『謎の少女と吸血鬼』

3/39
前へ
/289ページ
次へ
『ハァー……手荒な真似はしたくなかったのですが、暴れてしまうのなら致し方ありませんね。キヒッ!』 巨人男はそう言って思いもよらぬ行動をしてきた。 俺の首本に巨人男が行き成り噛みついてきたのだ。 噛みつかれた瞬間、俺の首に『ブツッ!ブツッ!』と何かの刺さった音が鳴る。 今思ったのだが、巨人男に手を掴まれたり拳を握られたんだけど……………全く体温が無いんだよね……てか、死んだ人みたいに冷たい…。 「ブハァッー…・・・」 な、なんだ………力が…入ら…ねぇ。 噛まれると凄い脱力感に襲われて、体の力がみるみるうちに抜けてしまう。 首に…噛みついて…何……してるんだ?……巨人男は……? 巨人男はいきなり爪の尖った手を、俺の右胸にに深く刺してきた。 ぐしゃぁ!!… ―――――「んおッ!!」 ……って……ん? 「何だ…夢かよ…」 何だったんだ今の夢は。あの巨人男、いきなり心臓に向かって手を差し込んだよな 夢の中でも痛かったような。 まあ、ただの夢だろう。 それにしても、何で巨人男は何で俺の心臓の位置が逆だって分かったんだ? 俺の心臓は、普通の人と違って心臓が逆にある。 めったに無いから自分でもすごく驚いた時期があった。 ずいぶん長い時間寝てたらしく、外は太陽が沈んで真っ暗になってた。 じゃあそろそろ帰るか。 この学園、城西学園(じょうせいがくえん)は基本的に寮生活が一般的で、自宅から通う人も少なくない。 俺は寮生活側の人間だ。 あと、ちゃんと男子寮と女子寮がある。 もちろん俺は男なので、男子寮だ。 俺は寮に帰って部屋へと入る。 部屋は5人部屋で、ここはアパートに住んでる見たいな感覚。 部屋は5つほどあって、リビング、寝る部屋、バスルーム、洗面所、トイレ、などなど。 ちゃんと整備もされてて必要家具も充実してるし、けっこう快適だ。
/289ページ

最初のコメントを投稿しよう!

112人が本棚に入れています
本棚に追加