一章『謎の少女と吸血鬼』

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寝室は二段ベットが両サイドに二つ設置してあって一人で大いに使ってやってる。 大いに使ってる理由は…5人部屋のクセに、俺は一人でこの部屋に住んでるからだ。 その理由を寮長に聞くと、「結木くん。あなたと他の生徒を一緒の部屋すると危険すぎるわ。だからあなたは1人で頑張りなさい。」と避けられたように言ってきたのだ。 そんな差別みたいな事を言われて、ものずごいショックを受けたし。 俺は夜飯を買うために学園の中にあるコンビニで俺は適当に弁当を買って食事を済ませる。 次の日、俺は久々に遅刻をせず自分の教室に入る。 クラスメートから避けられてる俺は窓際の一番後ろの席。 「……今日も授業、抜け出すのかな?…」 「…この前なんか……らしいよ……」 毎度毎度、俺が教室に着くと噂ばかりして。そんなにこそこそと俺の噂が楽しいのかよ。 それはともかく、俺は二年B組。 今思えば、こんな噂に持ちきりの生活をかれこれ一年と1ヶ月もやってる。 学校側では入学当時から問題児と見られてたらしく、その噂はいつの間にか光の速さで学園中に広まっていた。 別に馬鹿ってワケでもないのに、むしろ頭は凄く良いんだから。 それじゃあ理不尽過ぎる。 -昼休み- 俺は購買で少し高めの弁当を買って、いつもの薄暗い教室に行く。 今日は気分的に授業を抜け出す事もなく、授業内容をノートにちゃんと写して、みんなと一緒のライフスタイルを送っていた。 やっぱりいつもと違う事をしてる俺に、クラスのみんなのコソコソ話が耐えなかった。 特にノートは何日か撮し書いてないので、前の席の人に貸してと頼んだら「か、貸しますからカツアゲだけは!!」と避けられるようにいわれた事をクラスの人達はコソコソと話をしているに違いない。 なぜかカツアゲなんかしてないのに財布を出されるのがしょっちゅうだ。 そんな午前中でノートもキッチリ書いたし5時間目6時間目はサボる事にしよう。
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