~二章~ 幻想の郷と氷の娘

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「もーゆるさないわよ!」 女の子の両手に、蒼白い光。 次の瞬間、その両手から、光の弾が発射された。 大きさは野球ボールや、サッカーボールぐらい。大きさはまばらだ。 その光の弾は連射され、散弾銃のように出鱈目に広範囲に放たれたり、横一線に角度を変えて連射されたり。 目で見て避けられる程度のスピードだが結構速い。 弾の幕。そう呼ぶのが正しく思えた。 「貴女を敵と確認しました。作戦目標は敵の無力化です。敗北条件は機体の行動不能です」 弾の幕を見て、驚くことなく、動じることなく。 「戦闘を開始します」 何処までも無表情だった。
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