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「チルノちゃーん!?」
木の影から新たに人が現れた。
チルノと呼ばれた氷の女の子と同じくらいの、緑髪のポニーテールの女の子。薄い透明な蝶のような羽が背中に存在している。
「大ちゃん!ダメじゃない、迷子になっちゃ!アタイ探してたんだよ!」
一瞬硬直する、大ちゃんと呼ばれた少女。
迷子になったのはチルノちゃんじゃなかったっけ……?
とは思ったが、特に反論することもなく、普通に謝って普通に話す大ちゃん。
チルノと話す内、大ちゃんは、人が閉じこめられた氷のオブジェに気付いた。
自分の血の気が引いていくのが分かった。
私の友達は、この人間を氷に閉じ込めて、何をしているのか。
本人には、そんなつもりは無いだろう。
ただの人間が氷漬けにされたら、動けないまま徐々に体温を奪われてやがて──
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