~二章~ 幻想の郷と氷の娘

15/17
前へ
/47ページ
次へ
つまりこういうことだ。 [「部下にしてあげる!」] ↓ [部下になった] つまりそういうことだ。 紆余曲折あって。 「んで、アンタ、名前はなんてゆーの?」 「私は自律型高精度戦闘用兵器。型番はT.R.N-Z」 私は今、先程主になったこの女児とその友人と話している。 部下にしてあげると言われたので、素直に部下になったのだ。 それ以上でもそれ以下でもない。 「じりつ……?長くてめんどくさい名前ね」 「通称は散乃[チルノ]ですが」 「ぐーぜんね!アタイもチルノっていうの!」 「そうなのですか」 と、私はそこでチルノの右隣にいる人物に視線を向けた。 「あっ、大妖精です」 チルノとは対照的に礼儀正しく頭を下げられた。 「散乃です。どうぞよろしく」 「あ、こちらこそ……散乃さん」 データ内の[挨拶]の項目にあるものは全部やった。 あとは、聞かなければならないことがいくつかある。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加