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少女。
躍り狂う炎の中心。
少女はいた。
大柄でも小柄でもなく、標準な身長。
飾り気など一切感じない黒い服。
黒いショートカットの下の黒い瞳には周囲の異常に対しての恐怖や動揺などは一切無い。完璧な無表情。
女は、俯いているかと思いきや、いきなり歩きだした。
特に意味もないように辺りをぐるぐる回る女。
それを狙う影があった。
白銀の鎧で身を覆った騎士であった。
その手には長い細身の剣が煌めいている。
「うおぉぉぉぉ!!」
疾風の如く少女に接近し、斬りかかる騎士。
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