~二章~ 幻想の郷と氷の娘

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遠くから見てもかなりの広さ大きさの湖は、近くで見るとさらに広大だった。 まるで海のような。 「ゲェコゲェコ」 足下を見ると、カエルが数匹、綺麗に整列していた。 なんだか怯えているようだったようだし、逃がしてやることにした。 にしても何故カエルが。 「ちょっとあんた!何してんのよ!」 最後の一匹を逃がそうとした途端だった。 無表情な少女よりも、さらに幼い子供が顔を真っ赤にして怒っている。 結構背の小さい、背中にある薄い氷の羽のような物が印象的な、水色の幼女だった。
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