~二章~ 幻想の郷と氷の娘

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幼女、というとアレな気がするが、小学生くらいの女の子だった。 小学生の水色幼女は、怒っていた。 「せっかくいっぱい捕まえたのに!」 「……」 どうやらこのカエルはこの子の所有物だったそうだ。 頑張って集めたカエルを逃がされて大層ご立腹らしい。 「ぜんぶぜんぶ逃がしちゃって!」 その時だった。 急速に周囲の気温が下がり始めた。 夏の暑さには涼しいぐらいの風。 凍えそうな雪山の中のような寒さ。 どんどん落ちていく気温。 「異常事態……」 「さいきょーのアタイがあんたを氷漬けにしてやる!」
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