プロローグ

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「――…っ!! 本っ当にごめんなさいっ!!」 まだ幼さの残るその人は土下座する勢いでベットに横たわる相手に謝っていた。 謝罪の声が大部屋の病室でひたすらに響いていて、周りにいる患者さん達から注目を浴びている。 「…はぁ、…もういいって。ここ病院だからさ、そんな大声出すなよ。」 ため息混じりにそう言う彼に何て言葉を紡げば良いのか分からなくて、力無く ごめん。 と呟けば目には涙が滲んでくる。 なんで? こんなはずじゃ無い…… 楽しみにしてたのに…
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