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「いやいや、普通に怖いよ!神無月ちゃん!」
水無月が美少女顔に瞳をうるうるとさせながら一生懸命言ってきた。
(ああ…。水無月、可愛らしいな。もう。)
多分日本一、いや世界一可愛い男の子。…いや、男の娘。
そんな水無月が僕に一生懸命ツッコミを入れる姿は…そそる。
「うん、そうかそうか。水無月。怖かったね。よしよし。」
僕は思わず抱き着き、頭を撫でながら優しい言葉を掛けていた。
「かっ!神無月ちゃん、ちょっと、止めてよ~。」
顔を朱色に染めながらそんなことを言ってくる水無月。
いつもの光景だ。
そんな僕達の至福の一時を、呆れた目で見ながら他のメンバーも口を開き始めた。
「神無月さん、そんな水無月なんて小僧よりも、俺様のような美しくセクシーな男があなたにはお似合いだ。」
如月が相変わらず気色悪い事を真顔で言ってきた。
「死ね」
冷酷な視線を向け、軽く言ってやる。…だが。
「いや、死ねの一言くらい聞けよ。」
既に如月は私物の鏡に映る自分に見惚れ、僕の言葉なんて聞いちゃいねぇ。
(…クソナルシスト野郎。)
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