さぁ絶望と踊りましょ

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「…あはっ、ねぇ、ミツル君。体震えてるよ?え?復讐??しないよぉ、そんな事。だってミツル君は僕の大好きな憧れの人だもの。ん?なぁに?じゃあその机に乗ってるメスや工具はなんだって?あぁ、これの事?うん、これね。ミツル君と僕がもう絶対離されないように、ミツル君の足と腕を取ろうかと思って」 カチャ、と僕は磨いていたメスと用意していた鋸をミツル君に見せてあげた。 するとミツル君は青い顔をさらに青くして目を見開き、止めろ、俺が悪かった…!と暴れながら何故か謝りだした。 あはっ、うれしいな。そんなに僕と一緒にいれるのを喜んでくれてるんだ。 「ふはっ、そんなに焦らなくても大丈夫だよぉ。もう誰も僕たちの事邪魔できない。だからこれからずっとずっと一緒にいられるんだもん。足がなくてもボクがミツル君の行きたいところに連れていってあげル。腕がなくてもオレがミツル君の欲しいもの取ってキてあげるかラ。お風呂も、ゴはンもといレも、あさモひるもヨるもずっと一緒にイてあゲるよ?」 アれ?なンでみつるクん泣いてルノ? …ああ、ワカッた、嬉しいンダね。 うン、オれも、僕、ボクもウレシイよ。 これカらはずっと、ズっト一緒だから。離レない、離さナいカラ。 「ダイスキダヨ、ミツル君」 end
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