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「ん?あれ、なんだ?」
俺は目の前にある物を見つめた。
下校中に道を歩いていたら突然黄緑色のかたまり。
興味を引かれないはずがない。
で、近付いてみればわかった。人。
黄緑色のフードのついたパーカーを着た人だった。
「おーい…大丈夫ですか~…?」
…反応なし。
だよな。雨降ってて道で倒れてるくらいだしな。
普通顔に水滴とか…ていうか体濡れてたら嫌だし。
こんな厚ぼったいフード付きのパーカーなら尚更…
「うわ…なにこいつ。すっげぇ美形」
ぐっしょりと濡れたフードをなんとなく退かせば現れたのは銀髪の超絶美形の、多分俺と同い年かそこらの奴だった。
いいな~。こんな美形だったら女にも男にも好かれそうだ。
あ、でも男に好かれてもあんま嬉しくないな。うん。
「ちぇっ、イケメンめー」
どうせ起きないだろうからデコピンでもしてやれ。えい。
…おし。帰るか。
「よいしょっ!うわおもっ…流石に背あるからなぁ…ちくしょ~」
おんぶ…は一緒に倒れそうだからとりあえず肩貸すみたいな状態で俺は銀髪野郎を連れて帰った。
つづく…
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