SSS

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「それは私たちが着ている制服が違うからよ。 これはSSS(クラススリーエス)の制服。 あなたが着ているのが一般生徒の制服、ってわけ」 「SSS?」 「会った時に話したでしょ? 最初はこの戦線の名前は死んだ世界戦線だったの。 そしてその頭文字を取ってSSSと呼んでるのよ。 ちなみに今は死んでたまるか戦線だから実際にはSTSなんだけど、語呂が悪いからそのままにしてあるの」 説明された内容を頭の中で確認していると、ゆりから何かを差し出された。 「これがSSSの制服。 そっちを着てると、まだあなたのことを知らない人はあなたをNPCだと勘違いしちゃうだろうから、気をつけてね。 それと、まだ渡すものが……」 「ちょっと待った! NPCってのは何のことだ?」 「知らないの? Non Player Characterのことよ」 「それくらいは予想がつく。 ただどういうことなのか……」 「今あなたが着てるのと同じ制服を着ている生徒たちのことよ。 彼らは私たちのような死んだ人間の魂ではなくて、作られた存在なの。 ちなみに、私たちは彼らのことを一般生徒とも呼んでるわ」 「でも、NPCってRPGなんかに出てくるあれだろ? 俺はちゃんと会話してたぞ」 「それはそうでしょうね。 彼らは決められた言葉を話すだけでなくて、自然な反応をとるわ。 試しにその辺の女の子に浣腸でもしてみたらよく理解できると思うわよ」 「……遠慮させてもらう」 「そう? まああなたにとってNPCと私たちを見分けるのは難しいでしょうから、目印のためにもっその制服を使ってね。 と、いうわけで、説明も終わったしさっさと着替えてきちゃいなさい」 そう言うゆりに校長室から追い出され、近くの男子トイレで着替える羽目になるのだった。
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