SSS

17/17
前へ
/66ページ
次へ
「懐かしい? そんな感想は初めてだな……。 まあ、凄いって思ってもらえるならよかったよ」 俺のよくわからない感想について少し考えたのち、岩沢はそう言った。 「さて、それじゃあ打ち合わせに移りましょう。 日向君と柴田君はもう帰っても大丈夫よ」 「おう、分かった。 それじゃあ柴田、寮まで案内するよ」 「寮?」 「この学校は全寮制なんだ。 さすがに部屋までは分からんけど、建物の場所は同じだからさ」 「そうなのか。 じゃあよろしく頼む」 「おう、任せとけ! じゃあな、ゆりっぺ、ガルデモの皆。 明日も期待してるぜ」 そう言う日向の後について教室を出ていく。 「明日、っていったい何があるんだ?」 校舎を出たころに疑問に思っていたことを日向に聞いてみた。 打ち合わせをするとも言っていたし、期待してるとも言った。 「ああ、明日はオペレーションをやる予定なんだ。 ま、詳しくは明日ゆりっぺが教えてくれるさ」 「オペレーション?」 「おう。とりあえず説明は明日まとめてさせてもらうから、今日のところは我慢してくれよ」 それなりに気にはなるが、極力気にしないように努力はしてみよう。 そう思った時、日向が口を開いた。 「あれが寮だ。 部屋探しは大変だけど、頑張ろうぜ!」 日向が指差す先に見えたのは、校舎と同じくらいはある大きな建物だった。
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

81人が本棚に入れています
本棚に追加