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その先を見た俺は、安心と同時にあきれ返っていた。
「ただの女の子じゃないか。あれがどうやって神なんて存在につながるんだ?」
そう。目の前の女の子が示した先にいたのも、ただの女の子だったのだ。
いや、むしろ銃なんてものを持っていない分向こうのほうが普通かもしれない。
「あれは天使。私たち死んでたまるか戦線が戦っている相手なの。
今は普通にしているだけだけど、彼女も武器を持っているわ。
それによって私たちも何度煮え湯を飲まされたことか……」
「戦ってる、ってことは、その銃は本物なのか?」
「はぁ……ここに来た奴は皆おんなじ反応をするのよね。順応性を高めなさい、あるがままを受け止めるの。
そして、天使と戦うの」
まだ分からないことだらけで、どうしていいのかも分からない。
俺が何も答えられずにいると、誰かが近づいてきた。
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