出現

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俺の12歳の誕生日の前日。 銀行強盗に巻き込まれた。 両親が誕生日プレゼントを買うために金をおろしにきた時にそれは起きた。 「このバッグに金を詰めろ」 ピストルを片手に持つ男と怯えながら金を詰める銀行員。 正義感の強い父が警察に連絡をしようと携帯を手にした時、一発の銃声が背後からした。 仲間がいたのだ。 ゆっくりと倒れる父の後ろ姿。 母は絶句。 俺は倒れた父に呼びかけるが、目を閉じたまま動かない。
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