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体育祭
ところで、秀零学園は運動会の一週間ほど後に学園祭がある。
そのため、体育祭の練習も学園祭に向けての練習も両立しなければならない。
体育祭まであと4日だ。
流石に軽音楽部の練習は今日で一旦終わりらしい。
体育祭は赤・青・白・黄の4色に分けられる。
赤組が神無と千秋、青組が頼、白組が由梨と拓海、黄組が雅だ。
千秋 「白組とか超有利じゃん。由梨も拓もいてさ~。」
拓海 「そんなこと無いよ。」
由梨 「別にどーでもいいし。」
雅 「それにしても黄組はあまりにも弱すぎる。」
頼 「お、一緒。俺んとこもショボい。」
雅 「いや、ウチより弱いチームなんて存在するわけがない。スポーツ出来る奴は2年の中なら木下と原田と米澤くらいだ。」
千秋 「げ。全員陸部のトップクラスじゃん。」
神無 「私のところは長田さんと矢口さんと山崎さんと…大谷先輩ですかね」
頼 「大谷先輩ってテニス部のキャプテンだろ?この前腕相撲で負けた。」
由梨 「ダッセ。笑える。」
頼 「ヒド。傷ついたわーないわー。」
由梨 「傷ついた人間が自ら[傷ついたわ~]なんて言うか?全国の心に傷を負った人に謝れ。」
頼 「あーはいはいサーセンでした。」
千秋 「ついでにウチにも謝れ。」
頼 「サーセ…ん?なんでテメェに謝るんだよwww」
千秋 「日頃の迷惑を…」
雅 「ならば僕にも謝れ。」
頼 「いちいちうるさい奴らだな、ったく。サーセンでしたー。」
拓海 「はは、ところで時間なんだけどな。」
時計を見るともう5時30分を指していた。
45分には門を出ないと下校時違反になってしまう。
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