慌ただしい朝

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★ ガツガツガツ ムシャムシャムシャ(めしを食べる音)ゴクゴクゴク。 「ぷはーうまい!やっぱるり子の母ちゃんは料理がうまいなぁ」 るり子の母ちゃんは、料理教室で料理の先生もやっているほどの腕前だ。 するとるり子はもうひとつあったのか弁当箱をとりだした。 「いただきます」 「なんだ、るり子もまだめしを食っていなかったのか」 「朝ご飯が用意してあったものを弁当箱に詰めて翔の家で食べようかと思っていたから」 「そうか」 そのあと弁当を最後まで食べきった。 「もうそろそろ学校に行かないと遅刻するよ」 時計の針に目を通す。俺は鞄を持ち家を出る支度をした。玄関の戸を開けたら、眩しい光とともに美しい桜の花びらが舞っていた。 高校生になってから二度目の春。 俺は家の鍵を閉めて学校へと行くのだった。
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