プロローグ

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「お前、大丈夫か?」 その人は、すっと私に手を差し伸べた。 「―…あっ、あのっ…」 「セーラー服ってことは…オープンスクールに来た中学生か?」 「あ、はい…。それで…」 「今なら体験授業の時間だろ?」 「だ、だから―「迷子か?」」 うっ… 迷子って!! なんか子供扱い…!? 「…その通りです…」 私は諦めた。 この人・・・全く私の話聞いてない・・・。 せっかく、カッコいいのに…。 「選択科目は?」 「あ、数学です…」 「数学なら、もう1つの校舎…、特別棟な。そこの3階の多目的教室でやっている」 彼はスラスラと説明した。
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