4人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前、大丈夫か?」
その人は、すっと私に手を差し伸べた。
「―…あっ、あのっ…」
「セーラー服ってことは…オープンスクールに来た中学生か?」
「あ、はい…。それで…」
「今なら体験授業の時間だろ?」
「だ、だから―「迷子か?」」
うっ…
迷子って!!
なんか子供扱い…!?
「…その通りです…」
私は諦めた。
この人・・・全く私の話聞いてない・・・。
せっかく、カッコいいのに…。
「選択科目は?」
「あ、数学です…」
「数学なら、もう1つの校舎…、特別棟な。そこの3階の多目的教室でやっている」
彼はスラスラと説明した。
最初のコメントを投稿しよう!