Kの手紙

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 俺がな、俺が自分で好きだって言えばよかったかも知れないんだよな。  ダメなんだ。  ずっと前から。  前から好きだって気持ちはあったのに。  お前が俺のこと拒絶してしまうことが怖かったんだ。  そういう意味じゃ、俺はお前のこと完全に信用できてなかったんだな。  好きで、好きで、好きで、どうしようもなくって。  寝てるお前の頬にキスしてみたりもしたけど。  でも怖いんだよ。  誰かが俺から離れていってしまうのが。  俺が独りだけ置いていかれるのが。  怖いんだ。  お前に置いていかれるのが。  だから。  置いていかれるのが怖いから。  お前からしたらバカみたいな理由かもしれないけど。  置いていかれたくないから。  先に逝くことにしたんだ。  勝手なことしてごめんな。  でも、お前は俺の事なんとも思ってないの知ってたから。  辛かったんだ》
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