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結花side
床に尻をついたまま、美咲が何か決意をした表情を浮かべた。
あ、あれかな?
今日の体育、一位取る!!
なわけないない。
だって美咲足遅………。
「俺、猫井君のこと応援すっから」
「は?」
ちょっと待て、おい、頼むから。
「だから、猫井君は結花にマジだから、俺は猫井君を応援する」
「はぁぁぁぁあ!!?」
美咲の急な言葉に私は声を上げる。
い、一体どうしたって言うんだ!!?
頭でも打ったのかっ!?
あっ、さっき私が押したな。
「「猫井君」なんて、他人行儀だろ?「狼」でいい」
「じゃあ、狼。頑張って結花を落としてくれよ。俺も協力すっから」
「あぁ、サンキュ」
そう言って、握手を交わす二人に、私の口は塞がらなくなった。
あ、よだれよだれ。
………ジュル。
親友がドド変態に懐柔された、2日目。
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