812人が本棚に入れています
本棚に追加
「いつもの、クリスマスコンサート。俺、今回仕事と重なって行けないからやるよ。
おまえ、暇だろ?気分転換に行ってこいや。」
「・・・・。一人で??
これ一枚しかないんですけど・・?」
梨乃は怪訝な顔で黒木を見る。
「あと一枚は、真美さんにあげたよ。
どーせ、おまえも行く相手いないと思ってね。」
「・・・・・。
クリスマスに仕事って大変ですね。。」
「ああ、来年、
アメリカで新しい会社を設立する事になってな。
その会社に俺も異動になったんだけど、設立の式典がクリスマス前にあるから、日本に帰れないんだわ。」
「へー。」
「おい、もっと驚けよ。。」
「別に・・・。前からアメリカで仕事したいって言ってたし」
「ああ・・。
まー、そうなんだけどね。。」
黒木はフッと微笑んで、優しい顔で梨乃を見つめた。
最初のコメントを投稿しよう!