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息をきらしながら、
ちょうど止まっていたエレベーターに飛び乗る。
10階のボタンを押そうとすると、
既に10階のボタンが押されていた。
自分の他にも秘書室に行く人がいる事に気付き、
周りを見渡すと背が高くて黒のスーツをカッコよく着こなし、黒ブチ眼鏡をしている男の人が壁際に立っているのに気がついた。
あの人かな…。
そう思いながら梨乃は、
エレベーターの閉まるのボタンを押した。
数人が途中の階で降りていき、
思った通りその男の人と2人きりになってしまった。
沈黙が続く…。
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