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待ち合わせのバス停のベンチに
彼女は白いコートに淡いピンク色のマフラーをして座っていた。
「ここ座ってもいい?」
「え、あ、、はい」
彼女はびっくりしながらも、
笑顔で返事してくれた。
暫く沈黙が続く。
「俺さ、実は今日友達に約束断られてさ…」
「あ、あの…ナンパさんですか?
わ、私、ここで待ち合わせしてるので…」
彼女は顔を真っ赤にしながら
明らかに困った顔をしていた。
俺は、彼女の反応を見て、
思わず吹き出してしまった。
「ごめんごめん。
俺、美鈴から頼まれた代役さん。」
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